New Decade, New Beginnings
vol.04 | 2020 | December

怖そうだけど、おもしろい人たち。

甲府の中心街にオフィスを構えて早4年。少しずつメンバーが増えてVEJ山梨は総勢4名に。2020年はこれまでの積み重ねが実を結び、山梨県内から仕事の依頼が増えてきた1年。振り返ってみると、それぞれが共通の学びを得ていました。

取材・文:加藤 将太(OVER THE MOUNTAIN) 写真:山田 薫

チームで取り組んだ、山梨県庁のコンペ。

宮沢 今年は県内の仕事が多かったけど何から話そうか。

柊子 「TOGO YAMANASHI」かな、コロナ関連だと。全国で広がりはじめていたプロジェクトの山梨版をつくりたいって相談があって。

宮沢 最初はインスタの話だったけど、Webサイトをつくることになったんだよね。運用はマービーがしばらくやっていて。

佐藤 美味そうな飯ばかりで、ひたすら腹が減りました(笑)。

宮沢 飲食店の人たちに感謝されて嬉しかったな。県庁のコンペに挑戦したのはいつ?

柊子 6月。あれは大きい経験だったと思う。県の公式YouTubeチャンネルの制作と運用のプロポーザルなんて初めての経験で。

宮沢 俺は人前で喋りたくないからマービーが練習して。BGMもつくってくれたよね。柊子もコンセプト文章をつくってナレーションも収録して。キャラクターまでつくったのに負けたっていう(苦笑)。

佐藤 ベスト10には入ったんですけどね。

宮沢 でも、初めてのことに全員で挑戦したのは本当に大きいよ。甲府も在宅ワークをしたけど、コンペに備えて5月からはオフィスに通うことを決めたじゃん。あの準備はテレワークでは絶対にできないことだなって。

佐藤 たしかに。それはすごく実感しました。

宮沢 ウチら以外の人たちと連携して挑んだし、そこで結束力も高まったよね。

柊子 課題があって、そこに向かってみんなで話し合って取り組むのは初めてでしたよね。初めてチームとしてまとまれたと思う。

佐藤 初めて主体的に任された仕事だったので、仲間になれた感じがして嬉しかったです。

VEJの看板を背負うこと。

宮沢 柊子には案件をスムーズに回すために進行管理をお願いしてきたけど、ディレクションを執ってもらうことも増えたよね。

柊子 ファッション・ビューティー系のWeb制作がコロナの影響で一時期は少なくなっちゃって。そのときに自分でクリエイターを選定したり撮影の段取りを組んだりすることが増えてきて。

宮沢 DUEDONNEとかkashkaの案件はまさにそうだよね。柊子は入社して4年、マービーも1年が経ったのか。山梨は東京と違ってひとつの役割だけに絞って仕事するのは難しいから、マービーにはまずコーディングの知識を得て、将来的には別の仕事も覚えてもらいたいんだよね。

柊子 音楽をつくることも増えるだろうし。

佐藤 いずれはそうなればいいなと。今はコーディングを覚えたいです。頑張っていれば、全部が融合する瞬間が来ると思うんですよ。

宮沢 うん、是非そうなってほしい。めちゃくちゃ強い武器になると思うから。あとは最近、柊子が「VEJの看板を背負ってる」って言っていて、すごく頼もしいなと思った。

柊子 山梨は仕事と生活が近いから、街で飲んでいてもVEJの人間だって自覚するようになってきたんですよ。

宮沢 それはすごくいいこと。たぶん俺たちは見た目で「あいつらは怖そう……何者なんだ?」って思われている部分はあるだろうから。マービーは特にそうかもしれない。

佐藤 たしかに。得体の知れない感じがあるかもしれませんね。でも、自分もVEJをアゲていきたい気持ちはすごくありますよ。

こいつらに頼めば、なんでもできそうだ。

宮沢 県内の仕事は増えてきたけどさ、VEJが何ができる会社なのかは、まだまだわからない状態だと思うんだよ。

柊子 でも、何かおもしろそうな人たちって思われている感じはあるんじゃないかな。

宮沢 そうね。Webサイトだけをつくる会社じゃなくて、「ハイライフ八ヶ岳」っていうフェスを共催している部分もあるし。俺のインスタを見るとVJもやっていて、映像の会社なの?とも思うのかもしれない。でも、俺はそれがすごく正しいと思うの。

佐藤 たしかに。全部VEJがやってることですからね。

宮沢 制作会社であるという自負がありつつも、「こいつらに頼めば何でもできそうだ!」っていう可能性は感じてもらいたいよね。

柊子 VEJと仕事すれば何かしらおもしろいことができるっていうか。

宮沢 今年はそういう意味で、俺たちは加速できた気がする。

柊子 そう思うと、わたしたちは思っている以上にVEJという看板を使って仕事できているんじゃないかな。

宮沢 うん。東京と京丹後はどう思っているのかわからないけどさ、俺は今後何十年も仕事していくなかでテレワークの状態が続くと、新しいお客さんを獲得しにくくなると思うんだよね。それだけじゃなくて、みんなで会社のビジョンも描きにくくなる。

佐藤 だからこそ、新しいチャレンジはしていかないとですね。

宮沢 そうだね。その意味で俺たちが「ハイライフ」っていうイベントに携わっているのは大きな役割を担えているんだと思う。

WORKS

TOGO YAMANASHI

[Web制作]
コロナ禍で厳しい状況にある山梨県内の飲食店を応援するためのポータルサイト。Instagramアカウントに投稿されたテイクアウト情報を少しでも多くの人にシェアするために、有志によって開設された。
togo.yamanashi.life

蓬莱軒

[Web制作、ラーメン撮影、ステッカー制作]
支那そばを全国で初めて復元した発祥の店として知られる、甲府の老舗人気ラーメン店のWebサイト。コンセプトムービーは『バンコクナイツ』『サウダーヂ』などで知られる空族が製作している。
houraiken.jp

DUEDONNE

[Web制作、写真撮影]
山梨県のジュエリーブランドのWebサイトリニューアル。「世代を越えて愛されるジュエリーでありたい」というクライアントの想いを汲み取り、その魅力を伝えるために最強の協力パートナーチームと制作した。
duedonne.net

kashuka

[Web制作]
ファッションデザイナー 石川春菜さんによるブランドkashkaのWebサイト。オンラインショップ以外に、ZOOMとLINEによるオンライン接客サービスも実装したユーザーフレンドリーな設計に。
kashuka.com

困ッタ人たち

[Web制作]
ヒップホップグループ stillichimiyaがパーソナリティを務める地元ラジオ番組がスタート。VEJはWebサイト制作という形でスポンサード。背景に流れる「困ッタ」のタイポグラフィーがインパクト大。
ybs.jp/still

ハイライフ八ヶ岳 2020

[イベント・Web・サイン等制作、ブッキング]
山梨県サンメドウズ清里にて開催される絶景音楽フェス。2020年はコロナ禍によって開催延期を決断。徹底した感染対策を講じて9月に無事開催。イベントとしても大きな成功を収めることができた。
hi-life.jp

土曜ナイトドラマ『M 愛すべき人がいて』特設サイト

[Webコーディング]
SNSを中心に話題を呼んだ深夜ドラマ。ストーリーと連動するように、ドラマに登場するレコード会社のホームページを現代に再現。90年代のガラケーを彷彿とさせるギミックが多く盛り込まれている。
a-victory.jp

発酵DEPARTMENT

[Web制作]
「世界の発酵みんな集まれ!」を合言葉に、各地のユニークな発酵食品・食材やお酒など、発酵のことなら何でも揃うオンラインショップ。山梨繋がりの発酵デザイナー 小倉ヒラクさんがオーナーを務める。
hakko-department.com