近所のおっさんがやっていたから、なんとなく興味を持って狩りをはじめた。何事も、やってみないとわからない。知らない世界があるからやってみた、という感じだ。昨今TPPで話題に挙がっている農業も、農業をやったことがないのにあーでもない、こーでもないと議論しているのが嫌だから、畑と田んぼを借りてみて作物を育てている。
知らない世界に踏み込むと、やはり今まで見えなかったことがわかるようになる。狩りをするということは、生きものを殺して食べるということであり、殺すという行為はかなりきつい。最初は精神的ダメージが深く、何かの宗教にでも入信してしまおうと思ったほどだった。鹿や鴨の、あのつぶらな瞳を今でも忘れられない。
現代において、ある種こんな原始的なことをする必要があるのか?と考えてしまう。でも逆に考えてみてほしい。普段食べているお肉はお金を払えばいつだって食べられる。私たちはお肉が食べたいからお金を払い、誰かに動物たちを殺させて、解体・形成されたものを食べているわけである。なんだかよく分からなくなりませんか。
食べものすべて生きものだから、大切に残さず食べよう。狩りを始める前後では、「いただきます」と「ごちそうさまでした」の重みがまったく違う。
WHO WE ARE
vol.01 | 2017 | December
週末狩人 – 山口哲由
山口哲由
エンジニア 2008年入社 – 2020年退社
1974年生まれのA型おとめ座。趣味はマリンスポーツ。サーフィンとジェットスキーを好む。週末は狩りに繰り出すことも。愛銃はBenelli M2, BERETTA M3Pなど。